2012/08/02

ハードディスクの気になるSMART値をメモ。

ハードディスクを交換して落ち着いた時期になったので、ubuntu10.04のディスクユーティリティで「SMART情報」を確認したのですが、気になる数字が見られました。経年変化を知るためには初期の状態を記録する必要があると思うので、メモしておきます。


Read Error Rate:

「値が0でない場合、ディスク表面または読み書きヘッドのどちらかに問題があります」となっていますが、評価は「Good」です。といっても「値」は「しきい値」と同じ「51」なので心配ですが、大丈夫なんでしょうか。

この値はピーク値のようです。前回確認した時は「10」だったような気がしますが、今回急上昇していました。ディスクの温度と関係があるのかもしれません。ディスク温度が「47°C」となっていたのでパソコンの蓋を開けると、「44°C」まで下がりました。


Power-off Retract Count:(積算値)

「ハードディスクに大きな負担を与える」ような事象のようです。無理に電源を切るようなことは滅多にしないので、この数値は多過ぎるように思いましたが、セットアップ時に何度か電源を切ったことを思い出しました。通常運転中の現在は、数字に変化はないようです。


Load/Unload Cycle Count:(積算値)

「プラッタ上のランディングゾーン(表面加工された非記録領域)に退避した回数」と読めたのですが、例外もあるようです。プラッタの外側に「ランプ」と呼ばれる待機場所を持った機種もあって、その場合も同様の表現になるようです。この機種の場合は正常に停止処理が行われた回数を示しているようなので、特に気にする必要はなさそうだと分かりました。


Uncorrectable Sector Count:(積算値)

「(ID:5)Reallocated Sector Count」の値が「1」だったんですが、「セルフテスト」の「詳細」というのを実行すると、2時間くらいかかりましたけど、その値は「0」になり、「(ID:198)Uncorrectable Sector Count」の値が「1」になりました。

セルフテスト(詳細)を実行することで、「バッドセクタ」の評価が変わったようです。現在の総合評価では「ディスクは正常です」となっていますが、セルフテスト以前の総合評価は「ディスクにはほんの数個のバッドセクタがあります」でした。今は問題ないようですが、しばらくの間は注意する必要がありそうです。


Write Error Rate:

「または」が2つあって、何を示している値なのかよくわかりません。よくわからない値ですが、数値の変化を把握しておく必要はありそうです。


CrystalDiskInfo:

違うソフトウェアでの評価も知りたかったので、Windows用の「CrystalDiskInfo」を使ってみました。

補)初回の評価から数日後の値ですが、「C1:ロード/アンロードサイクル回数」が増えています。

「ID:C6」の「回復不可能セクタ数」が黄色で「健康状態:注意」となっています。ubuntuのツールで見た時の「ID」は「198」でしたが、評価対象ではなかったようです。

同じハードディスクのSMART情報を異なるソフトウェアで確認したんですが、評価は同じではありませんでした。個人的には「注意が必要」と感じていたので、Windowsのツールの評価には妥当性があるように思えます。


まとめ:

最初の健康診断はパスしたようですが、読み書き時のエラー頻度やバッドセクタが発生していたことを考慮すると「要注意」だと思います。

「診断結果を見て何をすべきか、それを判断することが私にはできない」ということが分かりました。これが一番の収穫だったと思います。たくさんのハードディスクのSMART情報を見ている人と同じように解釈することは無理ですが、定期的に観察することで段々と理解できるようになるんだと思います。

ハードディスクの温度と故障率には因果関係があるそうなので、温度には気を付けたいと思います。この個体の場合は「45°C」を越えないようにすると良い気がしています。

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